──殺しちゃえばよかったんです、こんなヤツ。
左心室縮小形成術、通称バチスタ手術。成功率六割といわれるこの手術を驚異的な成功率で執刀するチームがあった。
しかし、続けざまに起こった失敗に、チームの長である桐生医師は疑念を抱く。原因が…わからないと。
桐生医師にチームの監査を依頼された病院長は、一計を案じる。
リスクマネージメント委員会への提議というエスカレーションは時期尚早とし、一人の男に予備調査を命じたのだった。
出世の道を放り出してそれでもなお居座っている、かっての教え子の田口公平に。
医療ミスなのか偶然なのか、それとも…という引きで人物一人ひとりの調査が展開する上巻。
厚生省からきた火喰い鳥こと白鳥圭輔が、彼らの心の底をズカズカと暴きだしていく下巻。
上巻下巻にサブタイトルをつけるとしたら、文中の用語からして「パッシヴ・フェーズ」「アクティヴ・フェーズ」でしょう。
うまい配分でダレ場がなく、一気に読んでしまいました。
なにかと話題になった作品ですから解説やらは書いても仕方ないですが、構成が堂に入っています。
続編は読んでいないのですが、とりあえず白鳥理論でのパッシヴ・アクティヴという方法論の紹介はこれ一冊で充分伝わります。
ということで、
好き好き度:80 (ちょっと白鳥技官の行動が誇張されすぎてて、そう上手くいくのかな?と思ってしまいました)
オススメ度:100
としましょう。
ではまた次回。
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